第1章:ホワイトアウト

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「昔、悪さしてるホームレス仲間から 教えて貰ったんです。鍵の開け方を あっ…!もちろんただ教えて貰った だけですよ」 そう言うとシンジさんは鉄製のドアを 開いて中に近くにあったブレーカーの 電源を入れると室内がオレンジ色の照明に 照らされて明るくなった。 室内には地下へと続く階段が見える。 「良かった。 電気はまだ止まってないみたいですね。 今井さん行きましょう」 「いや…でも勝手に入って良いんですか? こんな場所」 正直あまり気心が知れないシンジさんと 行動を共にするのは気が引けたが 積雪が酷くて後には引き返せず 仕方なく俺はシンジさんと共に 階段を降りて地下へと向かった。
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