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最適なギャンブルはポーカーだった。
配られるカードの偶然性が、勝敗を決める場合もあるが、心理戦の要素が大きく、ケンジの眼前に現れる白い霧に相手の心の言葉が現れるのだから、負け知らずだった。
こうしてケンジはプロとなった。
それ以降の三年間で、ケンジは数百億のカネを稼いだ。
しかし、こうなると、常に勝者となる彼を避けるギャンブラーも少なくなかった。
ケンジは仕方なく、裏の世界の人間として有名なA氏と交渉して、最後のギャンブルを実行することにした。
条件は、ケンジの資産の全てを元手にするので、それに応えられる資金の持ち主であることだった。
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