32人が本棚に入れています
本棚に追加
白く霞んだ視界が少しずつはっきりとしてくると同時に、意識を取り戻す。
身体が自由に動かない……。
両手首に感じる痛み……
両足は地についている……。
何で、立っているのだろう……。
私は両手首をロープで縛られ、天井から吊らされていることに気がついた。
しかも、下着姿で……。
ここは何処?
狭い陰湿な部屋……。
違う……。
目の前に鉄格子がある。
牢獄……。
どうして私がこんな目に!
鉄格子のドアを開ける。軋むような金属音が頭の中にまで響いてくる。入口には、体格の良い異国の男が立っていた。顔は鋭くて何処か狂気じみた目以外を黒い布で隠しているから分からない。髑髏の模様が描かれた白いティーシャツに黒いジーンズ。
男はゆっくりと私に近づいてきて、意味の分からない言葉を吐きながら顔を近づけて、両手で私の顔を撫で回す。
顔を左右に激しく動かすも、男の手は頬にへばりつき、執拗に撫で回す。
男は両手を移動させ、胸を掴み回すように撫でてから、お尻を掴むような感じで撫で回し、太ももへと移動していく。
太ももを撫でながら、男の両手が両脚の付け根あたりで止まり、パンティーに手をかけようとした時。
私は左の膝蹴りを男の顔面に叩き込んだ!
男は声を上げて、弾け飛び、倒れ込むも、直ぐに立ち上がり、私のお腹に何度も、拳をめり込ませるように叩き込む。
呻き声を上げ、身体をくの字曲げてしまうと同時に、胃の辺りに鈍くも重い圧迫を感じ、身体を大きくびくりと震わせ、胃の中の物を思いっきり吐き散らした。
更に、顔面も何度も殴られ、ぐったりと頭が下がってしまう。
男は手を後ろに回して髪の毛を下に引っ張り、もう片方の手でブラジャーを力任せに剥ぎ取る。
思わず声を上げてしまうと同時に、お腹にパンチを叩き込まれる。
空っぽのお腹を打ち抜かれ、内臓がびくりと揺れるのを感じ、喘ぎ声を響かせ、全身が倦怠感に襲われてくる。
饐えた臭いに満たされた中、全身に流れるやたらと滑り気の満ちた汗……。
口の中は鉄の味に満たされ、悲しくもないのに流れ続ける涙が、反撃する気力を少しずつ削ぎ落としていく。
男はパンティーを一気に下ろし、左腕で身体を絞めつけるかのようにホールドして、右腕で左脚を持ち上げ、汚らわしい硬くなった異物を、私の体内に無理やり挿入し、激しく腰を動かし続けた……。
体内でピクピクと震え続ける汚らわしい異物……。
排除すべき物なのに、抵抗することが出来ず、受け付けてしまう無力さに、自分の情けなさを感じずにはいられなかった。
男は事が終了すると、私を下着姿にして、私の吐瀉物を片付けてから、いなくなった……。
最初のコメントを投稿しよう!