9cmでご容赦ください

22/22
前へ
/22ページ
次へ
「……一応、今年は9cmの長さまでは編めたんよ?」 “処女作”を一瞥(いちべつ)して、結衣(ゆい)が苦笑いを浮かべる。 「とりあえず、今年は堪忍(かんにん)してくれる?」 そう言って肩をすくめる彼女を、悠生(はるき)は「ええよ」という返事の代わりに、ギュッと抱きしめたのだった。 『9cmでご容赦ください』完
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加