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――そして、ついに二週間が経った。
『獣術』に対抗するための訓練や、遠い西洋の国の『魔法』に対抗する
術まで、多くを学んだ。
絃と翡翠は、訓練する前より、格段に強くなった。
「うーん……。もう少し教えたかったのですが、それは獣人族に会って
からでいいでしょう。あなたたちは今、二人がかりで何とか私を倒せる
ほどに成長していると思います」
美澄は満足そうに笑う。
それを見て、絃と翡翠も安心した。
ついに、出発の時がやって来た――!
絃と翡翠は巫女装束から、動きやすい服装に着替えた。
まるで冒険家のような服装に、二人は興奮が冷めない様子だった。
それを美澄がなだめ、村の人々にも見送られながら、
二人は村から出るための階段を下り始めた――。
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