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それはきっと、俺のせいなんだろう
もっと俺が、愛想が良くて、感情を言葉や顔に表せるような奴だったら
みんなはもっと俺を見てくれたはずだ
変わろうとしなかった、俺がいけないんだ
「ただいま」
「おかえり、兄さん」
2つ下の妹のなずな
俺に似て無愛想なくせに世渡り上手なやつ
そして、誰よりも俺を理解してくれるやつ
「その顔は…また陽菜さん達に気を遣わせちゃった?」
ほら、また何も言ってないのに、こうやって見透かしてくる
「兄さんがそんな顔をするのは、だいたい陽菜さん達絡みよ」
なずなにとって、俺は相当わかりやすい人間のようだ
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