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放課後、最寄りの駅まで着くと同じ制服を着た人はほとんど見られなくなる
会社帰りの人もこの時間は少ない
それでも、乗る時にそうなっているから椅子には座らず、ドアのところで向かい合って立っていた。優翔は相変わらず、何を考えているのかわからない表情で外を眺めるばかり
「あのさ、優翔」
それでも、僕が声をかけると顔をこちらに向けてくれる
「僕、図書局入ろうと思うんだ
部活とか仕事ある日は、優翔が帰り1人になるんだけど」
「構わない」
やっぱり
素っ気ない返事は予想が着いていたけど、ひっつき虫としては少し悲しい
なんか、ちょっとでもいいから寂しそうにしてくれないかなぁとか、少しだけ期待していた自分が恥ずかしくなる
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