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優翔は昔から器用なやつだったからサッカーもとても上手だった
僕ら2人は、いつもそれを見てるだけ
自分が運動音痴なのは分かっていたことだから、悔しいとかそういうのはなかった
ただ、優翔たちと一緒にサッカーが出来ればそれでよかった
「いい、帰る」
わかりにくい奴だけど、サッカーをしている時の優翔はとても楽しそうだった
だから、高校でもやるんだって勝手に思っていた
でも高校入学前に、優翔はずっと使っていたシューズやボール…いろんな物を捨てた
いつの間にか、サッカー部の写真も寄書きも無くなっていた
何かあったの?なんて気軽に聞けたらよかった。でも、優翔の悲しそうな表情に何も言えなかったんだ
「なぁ!コンビニ寄ってこうぜ!!」
重信もその事は知っている
けど、なるべく踏み込まないようにしていた
「重信の奢りな…」
「え……」
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