4-陽菜

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4-陽菜

高校生活も不安な時期を乗り越え、日常に落ち着きを得てきた頃 僕の中に、友人と呼べる人が何人か出てきていた。特に、後ろの席の石田くんに関しては、なかなか気があった 「杏は?部活まだ決めてないの?」 「うーん、そうだね。特にこれといってやりたいことも無いし…」 「なら、俺と一緒に図書局やんない?1年生俺だけでさ〜」 「図書局か…」 石田くんとは、読む本の系統が似ていることで仲良くなったため、彼が本好きなのは知っていた。僕も本は好きだし、小学生の時は、図書委員もやっていた うちの図書局は大会などには参加せずに、 図書委員と協力して、昼と放課後の貸し出し 局員のみで週2で蔵書整理をするくらいだそうだ
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