鬼と混浴

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「だから……オレのおっきした金棒(、、)、悪さしないようにシュウの(なか)に納めても……イイ?」 今にも物欲しそうに、切なそうに呟く鬼月の言葉を俺はすぐ様理解できず思考が停止してしまう。 「……ね、イイよね……シュウ?」 透き通ったスカイブルーの瞳が、忽ち宝石を散りばめた様に七色の光を宿し始める。 初めて見る光景だった。 この世の者ならざる鬼月の奇跡の輝きは俺を虜にし、媚薬の様に理性を酷く惑わす。 「シュウ……そんなに物欲しそうに見つめられたら……」 陶器の様な鬼月の白い肌が紅く上気する。その様子に、俺の下腹部の熱は隠せない程勢いを増す。 「あ……シュウのもおっきしてる!(おんな)じだ」 声に出して実況中継をされた俺は、慌てて両手で隠そうとする。 だが鬼月はそれを阻止しようと突然口調が“無邪気な鬼月”から“獰猛な雄の鬼月”へと変わっていく。 「()()、可愛いね。ダメだよ、隠したら。俺に愛でさせてよ」 口角をニッと持ち上げると、鬼月は俺を抱えたまま狭い湯船へとゆっくり沈む。お互いの顔が見える様、俺が鬼月の上へと乗る形で対面となっていた。 狭い浴槽故、どうしても屹立した獰猛な鬼月が俺の秘所を擦り上げる姿勢となってしまう。俺の熱も覆い隠すものが無くなり一糸纏わぬ姿を晒け出し、羞恥心から顔を背けてしまう。 ゴクリと喉を鳴らす鬼月。俺の後孔を擦る鬼月の屹立が、更に硬く嵩を増す。 ウソ、鬼月の金棒が更におっきくなっちゃった……。 「ンん……」 鬼月の熱量に、俺は自然と声が洩れてしまう。 「柊のせいだ。こんな(、、、)に俺を大っきくさせて」 俺の額から瞼、鼻を通り頬や唇へと鬼月は執拗なキスの雨を降らせていく。 同時に、俺の小さく震える熱をいつの間にか俺よりも大きくなっていた手が器用に擦り上げていく。 鬼月から触れられた処、全てから甘い毒が全身に廻り快感で、理性が麻痺していく。 すると、油断していた俺の後孔に細長い角張った指がそっと第一関節だけノックする。
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