鬼と混浴

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激しく高鳴る心臓。いつの間にか痛みは幸せへ。鬼月を受け入れた暖かさを、心身共に感じ始めていたのだった。 「柊、一つに……蕩けよう」 その言葉を合図に、鬼月は獰猛な切っ先を俺の最奥へと激しく突き上げる。 金棒を振り翳す様に俺の内を蹂躙する鬼月の屹立は、緩急を付け俺の反応を確かめながら愛の摩擦を起こしていく。 やがて、グチュグチュに金棒で掻き回された俺の内は浴槽の中であると言うのに、淫靡な蕩ける愛蜜の音を奏で始める。 「ゃぁ……お湯、入っちゃ……ンふ」 全身を揺さぶられた俺は、すっかり鬼月の為すがままとなってしまう。 「ねぇ、柊……俺でドキドキ、してくれてる?俺のコト、好きになってくれてる?」 俺の身体を労る様に鬼月は甘く囁いていたが、残念ながら鬼月の虜になっていた俺の耳には一つも届くことなく白濁の蜜を吐精させていたのだった――。
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