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番外編①クリスマスプレゼントは……
{プレゼントは僕じゃ駄目かな?}
2017年・クリスマス
終業式の後、煌希は
友人数人と遊ぶ
約束をしていると言っていたから
僕は先に帰って、クリスマスの
飾り付けや料理をして
帰りを待っていた。
明日からは
高校最後の冬休み。
内定が決まっている生徒はいいけど
殆どの生徒が
冬休みが明けてから
受験に臨まなきゃならない。
今日、煌希と遊びに行っている
メンバーも休み明けに
受験を受ける者が多い。
早く帰って来ないかなぁ。
煌希が帰って来たのは
午後の七時を過ぎた頃だった。
二人で食卓について
クリスマス仕様の料理を食べ
お風呂も済ませた僕は
何時もと違う格好をしていた。
まぁ、つまり
パジャマの上しか着てないってこと。
お風呂から上がり
髪も乾かして寝室に来た
煌希は僕の格好を見て
吃驚している。
『氷咲⁉
あなた、
なんて格好しているのですか……』
わざと、
こういう格好をしてるんだよ(クスッ)
『クリスマスプレゼントは僕じゃ駄目かな?』
ベッドから立ち上がって
煌希に抱き付いた。
『駄目なわけ
ないじゃないですか。
ですが、煽った責任は
きっちりとっていただきますよ』
わかっている。
『うん。
煌希の好きにして』
格好だけじゃなく
言葉でも煽ってみる。
『ぁぁん、煌希、煌希……』
何時も以上に激しい……
『はぁ~ん、ぁっ、ぁぁん‼』
起きたら、
僕の声は嗄れてるかな(苦笑)
まぁ、明日は
土曜だしいいんだけどね。
結局、煌希が満足して
僕を解放してくれたのは
翌日の明け方だった。
『氷咲、愛しています』
微睡む意識の中、
煌希がそう言って
瞼にキスをしてくれたのを
覚えているのを最後に
意識を手放した。
『僕も煌希のことを愛してる』
と意識を手放す少し前に
心の中で答えた。
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