うちの娘と無実の罪

1/1
前へ
/30ページ
次へ

うちの娘と無実の罪

しまじろうとその妹・はなちゃんをご存知でしょうか? ベネッセの昔からいらっしゃる皆と一緒にお勉強してくれる虎さんの兄妹です。 ベネッセに加入するとしまじろうのリュックとはなちゃんのぬいぐるみを貰えます。 やっぱりツボなんでしょうね。娘じろーもすぐに大好きになりました。特にはなちゃんを。 一歳頃に加入して、すぐに二人を我が家にお迎えし(それ以外もお迎えしましたよ)しばらくははなちゃんを機嫌よく連れ回してました。 ところがある日……それは、とある休日の朝でした。 平日は仕事で疲れたせいか、私は夫も娘も起きた後も惰眠を貪っていました……。ええ、ダメ主婦でダメ母です。 私がうとうとしている中、寝室の隣の居間で娘は何やらがさごそしていました。そして、急にドスドス足を踏み鳴らして私の枕元までやってきたのです。 寝ぼけ眼で見上げると、そこには腕を組んで仁王立ちして私を睨み付ける娘の姿が…… 「……どしたの?」 「ママ、しまじろうは?」 ああ、どこかにしまったきりだったから、久しぶりに出そうと思ったけど見つからないのね。 しかし私も今すぐ捜索隊に加わるのはしんどかったので…… 「ママ知らないけど……どこになおしたか覚えてないん?」 すると娘は言いました。 「むぅ……ママがころしたんでしょ」 こ、こ、こ、殺した!!? 何を言い出すんだこの子は!? 皆様、信じられますか? わずか二歳かそこらで、母に殺人(虎)の罪を着せようとしましたよ、うちの娘! その後捜索の結果しまじろうは無事発見され、私にかけられた嫌疑は晴れたのですが……これだけは一生忘れられそうにありません。 娘の結婚式で言ってやろうと密かに企んでおります(笑)
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加