目が覚めたら

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「なるほど・・・ でも、魂が無くなると死にますよね?」 「それも、少し違うぞ 魂が無くなると死ぬ訳ではない、死んでから魂が分離するのだ」 「ということは、願い事を叶えて貰った後に殺されるって事ですか?」 「そういう事だ 覚悟が出来たなら願い事を言え」 まぁ、悪魔を呼び出しておいて、無事に済むとは思ってなかったし、願い事さえ叶えてくれれば、この世に何の未練も無い ただ、全く怖くないと言ったら嘘になるだろう その証拠に、青年の手や足は無意識の内に、小刻みに震え始めている 「貴様、震えてるではないか 今ならまだ引き返す事は出来るぞ お前の両目と引き換えに、取引を中断する事も出来る」 ここまで来たら、もう引き返せない 元より引き返す気も無い 青年は覚悟を決め、願い事を言うことにした
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