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ついに悪魔が目を覚ます
真っ白な部屋の床には、赤色の魔方陣が描かれ、何本ものろうそくが灯っている
「とうとう悪魔を召喚する時が来た」
青年はそう言った後、呪文のようなものを唱え始めた
すると、魔方陣の中心から煙が出たと思うと、一瞬にして悪魔が現れる
「永き眠りから、我を呼び起こしたのは、貴様か」
腹の底まで響くような声だ
「汝は我と契約し、魂を捧げる覚悟は出来ているのか?」
「はい、勿論出来ています・・・」
少しの沈黙の後、青年が話し出す
「ちょっと恐れおおいのですが、ひとつだけ聞かせて下さい」
「よし、許そう」
「私が知っている悪魔というのは、頭が山羊みたいで大きな黒い羽が付いていて・・・そんな感じなんですが・・・」
「貴様は何が言いたいのだ?」
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