不気味な幼女

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後から聞いた話ですが、私たちの住むマンションの一室で、幼女が虐待されていたそうです。 そして、行き場を失った彼女はいつもあの公園にいたのです。 彼女はいつも顔に青あざを作り、友達が一人もいませんでした。 そして彼女はいつも赤いワンピースを着て、スケッチブックに絵を描いていたとの話でした。 彼女が私に言った「助けて……」という言葉の意味を私は今でも考えます。 そして虐待を受けていた彼女が、今はもう生きてはいないのだろうと、私は想像しているのです。
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