不気味な幼女

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「助けて……」 その声はかすれた小さな声でしたが、ハッキリと私の耳に届いていました。 私はその声にドキリとし、恐怖で身を固めながら、バッグミラーをのぞき込みました。 すると後部座席に、あの赤いワンピースの幼女が座っていたのです。 雨で短い髪を濡らし、焦点の合わない目を私たちの方へと向けながら……。 私は悲鳴を上げ、麻里と共に車から逃げ出しました。 それが私たちの恐怖体験です。 そんなことがあってから、私はあの公園を避け、あの公園の前を通ることは二度とありませんでした。
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