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朝、目覚めると既に田中さんの姿がベッドに無い。田中さんの家に置いてあるパジャマに着替えて、眠い目を擦りながらリビングに行くと田中さんが朝食の用意をしていた。
「おはようございます」
にっこりと微笑む田中さんに、思わず朝から胸がきゅんを通り越してギュンとする。
「ちょうど今、起こしに行こうと思っていました」
田中さんがエプロンを外しながらそう言って、僕に近付くと額にキスを落とす。
思わず抱き着いて、田中さんの胸に頬をすり寄せる。
ふわりと香る田中さんのコロンの香りにホッとする。
そんな僕に田中さんは小さく微笑むと、僕の頬に手を当ててゆっくりと唇にキスを落とす。
軽く触れるだけのキスに物足りなさを感じつつ、ぎゅっと田中さんにしがみつく。
「今朝はどうしたんですか?」
困ったように笑う田中さんに
「ごめんなさい。今日もお仕事なのに…」
そう呟いた。
田中さんは僕の頬を両手で包むと、ゆっくりと上に向かせて田中さんの額と僕の額をコツンっと当てる。
そして優しく微笑み
「嬉しかったですよ。蒼介さん、遠慮しないでもっと来て下さって大丈夫ですよ。」
そう囁かれた。
「本当に?」
「ええ」
言葉を交わして視線を交わすと、僕は田中さんの首に腕を回す。再びキスを落とされ、僕は田中さんの唇に舌を這わした。
その舌を田中さんが甘噛みして、僕の舌と田中さんの舌が絡み合って甘い疼きを起こす。
無意識に腰を揺らして、田中さんに僕自身を擦り着けると、田中さん自身もゆっくりと硬くなってくる。
田中さんの手がするりと僕の腰を撫でてから、上着を上げてズボンを超えて下着の中に手を差し込んで来た。
昨日、田中さんを受け入れた場所に指を入れられ
「あっ…」
と思わず小さく喘ぐと、田中さんはチラリと時計を見てから小さく微笑み、僕の身体を反転させてズボンを膝まで下ろした。
そしてベルトを外す音が聞こえると、腰を引き寄せられて一気に田中さんの熱く猛た灼熱の楔を打ち付けられる。
「あっ…!」
甲高い声を上げると、パンパンっと強く腰を進められる。
「まだ、昨日の残骸が残っているので、滑りが良いですね」
甘く耳元で囁かれて、顔が熱くなる。
そのまま耳を舐められ、ガサガサと田中さんが舌を差し込む音が響く。
「あっ…あっ…あっ…」
動きに合わせて上がる声。
田中さんの左手が腰を掴み、右手でパジャマの上から固くなった乳首を摘み上げた。
「やぁ…、ダメぇ…」
膝がガクガクと震え、立って居られなくなる。ズルズルと床に崩れ落ちる僕の腰を抱えたまま、田中さんの動きが早くなる。
ガクガクと揺すられ、湿った音とパンパンと規則正しく打ち付けられる音が朝日の差し込む室内に響き渡る。
動きが早くなり、田中さんの呼吸が荒くなって行く。田中さんの先端で、感じる場所をグリグリと攻められて声にならない声しか出ないでいると
「蒼介さん…」
と、僕を呼ぶ田中さんの声が聞こえた。
涙が浮かぶ瞳で振り返ると、田中さんの唇が荒々しく重なる。
舌を絡められ、強く腰を2回打ち付けられると内部に田中さんの迸りを感じた。
僕は瞼の裏がチカチカと光り、全身が痙攣していた。止まらない絶頂感に、達した田中さんが顔を歪めた。
そこから一気に脱力すると、田中さんの腕が僕を抱き留めた。
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