ある日

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ある日

キミはずっと僕のために泣いていた。キミに何度泣かないでと告げてもキミは僕の声が聞こえることはない。キミの様子が最近おかしくなった。ずっと僕のことを呼んでいる…静かに笑いながら。キミは久しぶりに外に出た。そのままどこかのビルに入っていった。 「あなたとまだ喧嘩したりない。同じとこに行ったらまた喧嘩できるかな会えるかな。」 屋上にキミは向かった。僕はキミに生きていた欲しい僕はキミに向かって大声で叫んだ。 このことを人は奇跡と呼ぶのだろうか。初めてキミに僕の声が届いた。キミが僕のことをずっとみている。僕は初めて僕自身が悲しかったことに気づいた。二人にあった悲しみがどこか遠くに飛んで行って僕たちの距離が縮まった気がした。僕はキミに伝えたかったことを話した。 「どうかキミは幸せになって欲しい。キミの涙は僕はみたくないから。もし辛いなら僕を忘れてね。でも、ただ僕はキミのそばにいるよ。」 キミ伝わったかなわからな……
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