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〈ルッキズム〉 鶯麼萠踰
世の中、何だかんだ言っても結局は顔だ。可愛い女性は何をしてもちやほやされるし、性格が悪くても小悪魔だとかいってモテる。
あれ、なんでなんだろうと、考えた若い頃、一番ルッキズムに囚われていたのは自分であったのだと、最近になって漸く気がついた。
こういうことがあると、もっと面白く考えてみるのが、私の癖である。ルッキズムについても、もっと面白く考えようとしてみた。がしかし、出来なかった。癖というのは厄介で、何度も考えようと試みたのだが、やはりルッキズムは色々と難しい。こういう考えの根底には、炎上を恐れる心があるのだろう。なんとも弱くて脆くて情けない心である。
次は、心についてもっと面白く考えてみることにする。
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鶯 麼萠踰(うぐいす まめこ)
小説家、写真家
子役を純粋に見られない
すぐ自己嫌悪に陥る
滅茶苦茶ネガティブ
代表作=『汚ならしい感情の女で』
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