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僕が二人に付いてしまった嘘…あの夏を思い返していた。
アイツ…みつはるは、なおこが好きなくせに…
好きなのか、わからない。
そう答えながらも、なおこが誰を好きなのか?僕に聞いてきた。
彼女が誰が好きなのか?
そんなこと、関係なく…彼女を好きか?友達のままか?
あの頃、僕も幼かったけど…その二択だけなのに。
アイツに腹がたったのを思い出した。
「あの夏…あいつに、イラついたのにな。」
ーそんなこと、好きに…決まってる。
僕は、フッと息を吐きゆっくり振り返った。
振り返るとそこに、なおこは1人だった。
「リュウ!!」
そう僕を呼び、これまで見てきた彼女の笑顔の中でもとびっきりの笑顔だった。
彼女は僕を見るなり、横断歩道を渡ってきた。
「なおこ!」
キィ!!ドン!!
車が…。
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