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善良さによるハッピーエンド
あるところに、不幸な女の子がいました。
彼女は生まれたときから両親に苛められていたのです。
というのも、その女の子はご両親どころか親族の誰にも似ていなかったのです。父親は母親の不貞を疑い、母親は自分を信じようとしない夫に嫌気が差しました。親族たちも互いに疑心暗鬼になり、結果二人は離婚しました。
女の子は自分のせいで離婚してしまったと嘆き哀しみ、何度も自傷行為をはたらきます。
何故なら女の子は母親に引き取られましたが、決して愛されないからです。自分の娘が誰にも似ていないせいで疑われる羽目になったからです。
「どうしてお前はそんな顔なの!?」
「アンタのせいで私が浮気したみたいじゃない‼」
「この疫病神がっ‼」
そしてとある日に、とうとう母親に
「死ね!」
と言われてしまった女の子は、近くの川に行き、身を投げようとしました。
しかし、自殺は失敗に終わります。それは、通りがかった同級生に止められたからです。
「アンタ何やってんのよ!バカじゃないの!?」
「自殺なんてすんな!」
始めは信じられなかった言葉も、お友だちを作ることで自分が生きていても良いかもしれないと思い始めます。
その後お友だちの力を借りて、何とかご両親と和解し、離婚はしたもののまともな家族としてやっていくのでした。
女の子は後にお友達の一人と結婚、子供を授かり、幸せに過ごしましたとさ。
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