「ごめんなさい」

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「ごめんなさい」

何で言えなかったんだろう・・・私。 こんな簡単なことだったのに。 寒空の下、私は走っていた。 あんなにひどいことしちゃった・・・ あなたは  私にないものをたくさん持ってた。 とっても綺麗だったし とっても頭が良かったし とっても優しかったし 沢山の人が、あなたの元へ行って 今まで一番だった私は  いつしか一人になった。 だから悔しかった。 だからたくさん嫌なことした。 だけどあなたは、 何言われても・・・文句の一つも言わなかったよね・・・。 それが 余計に苛立って・・・ 心なんて  ちっとも晴れなかった。 むしろ  重くなった。 あなたが体調を崩して あなたが休みがちになって あなたが学校に来なくなって 私・・・・・何やってたんだろ・・・本当に・・・ 私はひたすら走った。 ひたすら人影を探した。 あなたが意味深な発言を情報媒体で行っていたから。 お願い・・・ 間に合って・・・
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