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サリちゃんの隣には、
「片瀬秋です。奏くんのいとこで大学生です。年は奏くんの2個下です」
わんこ系年下男子。
か、…可愛いっ
っていうか。
「奏くん、いとこくんのこと弄んでないよね!?」
ふとよぎった不安を口にしたら、また秒ではたかれた。
「どんなキャラだよ!」
…痛い。…そぼろサイコー。
合コン初参加だけど、こんな感じなんだな。
美味しいし、まったりしてて楽しいし。
「津軽りんごレモネード、おかわり――っ」
調子よく飲んでいたら、
「お前、飲みすぎんなよ」
のぞきこまれた奏くんの顔が思いのほか近くて、なんかドキっとした。
奏くん。まつ毛長い。二重きれい。
鼻高い。肌滑らか。唇ぴんく。
柔らかくて甘い唇。
やばい、なんか、…余計なこと思い出した。
「すげー顔赤いけど」
それは全部奏くんのせい―――っ
更に奏くんのきれいな顔が近づいて、なんかいっぱいいっぱいになって思わずきつく目をつむったら、
「お前の頬っぺ、餅みたいだな」
両頬を指でつまんで伸ばされた。
…無駄にドキドキさせるの止めて欲しい。
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