潰れた喉で何叫ぶ

これは純粋で真っ直ぐな信仰心

嗚呼、神様。
此方を貴方に捧げます。
いいえ、私は物は頂きません。
貴方がこの捧げ物を受け入れてくださることが、私が何より欲していることで、それが見返りとなりますから。
私は貴方への信仰心だけで生きております。
貴方がおっしゃれば、好きでもない男の元へ嫁ぎに行きました。
貴方がおっしゃれば、男の拳も黙って受け止めました。
貴方がおっしゃれば、男にこの身を、純潔を捧げました。
貴方がおっしゃれば、男の分身を身籠りました。
貴方がおっしゃれば、男の分身からの凌辱も受け入れました。
貴方がおっしゃれば、男の葬式で涙を流しました。
貴方がおっしゃれば、男の孫を身籠りました。
貴方がおっしゃれば、
貴方が
貴方が

元々、これはいつか手放すものでした。
私の手で。
ですが、それなら貴方への信仰と共に捧げる方が良いと思いました。
貴方の神聖なる御力の糧となれるならば、さぞかしこの子も嬉しいことでしょう。
きっとこの上無い光栄である筈です。
多幸感しか生まれない筈です。
今の私がそうなのですから。
貴方が受け入れてくださることが、私の何よりの幸福。
親をも穢す不浄な供物で貴方の御手を毀損させてしまうことを御許しください。
嗚呼、御優しい御方。
心から感謝致します。
何年後かにまた、捧げます。
その時を待っていてください。
なんという幸せ。
有難う御座います。

嗚呼、神様。