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奢っていたわけじゃない…
優しくて、温かくて、包み込むように大切にしてくれる彼が、そんなことをするなんて考えられなかったからだ。
少し離れた所に腕を組んでこちらに向かってくるカップルは、お互いを見るのが忙しいようで、私にはに全く気付かず、マンションに入って行った。
ショックすぎて動けない。
追いかけて、追求するべきなのか、電話を掛けるべきなのか…
あの2人の雰囲気、ここ最近の付き合いには思えない。
何より、彼の彼女を見る目が物語っている。
目が良いのがこんなとき恨めしくなる。
あんな、彼の目を見たくなかった。
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