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『仕事がトラブったので、ごめん、行けなくなった。今日、明日は出張になる。バタバタしてるからまた』 いつもなら、電話ぐらいくれる彼だから、余程、忙しいのだと、折角用意したものを眺めて、諦めた。 ガッカリしたのと、何だか力が抜けてしまって、夜までボンヤリと過ごしたけど、この土日、友達は皆、楽しい時間を過ごしてるから空いてない。 でも部屋に居るのが嫌になって、目を付けていた、カフェに足を向けた。 はあ、行くんじゃなった… 家から電車に乗って3駅、穴場的な所だから、そんなに混んでないだろうと。 歩いていると、彼にそっくりな男性と腕を絡めて見つめている女性。 こんなにそっくりな人が居るんだと驚いて、もう一度見たら
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