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・・・朝焼けが眩しい道で ・・・車を停めた。 「あ、やだ!居眠りなん・・・  え・・・?ここは・・・」 「家の最寄り駅、大間々ですよ」 「な、なんで?」 「じゃあ、私はこれで」 「代金、あの代金は」 「もう戴いてますよ」 呆然とする彼女をおいて車を出した。 やり直すんだよ、故郷で。 今はここの緑を見つめて 優しい家族と笑って過ごすんだ。 そうすれば・・・ 後部シートの “合わない鍵” など 思い出すこともなくなるさ。           ー 了 ー
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