革のカバー

2/5
前へ
/87ページ
次へ
高3のクラス替え、 理系クラスに来た150センチの 大きな瞳の彼女。 他にも女子は数名いたけど 始めから彼女しか見えてなかった。 野郎ばかりのクラスが 体育祭・文化祭・・・華やかに。 打ち上げでは内緒で 缶ビールを教室で1本ずつ。 ホンノリ赤い頬の彼女・・・。 大学は同じトコを狙おうと決心、 なんとか頑張って合格❗ 週に2回は同じ電車で通った。 少しずつ・・・少しずつ 距離を詰めてく小心者の作戦。 小心者・・・小心者にしては 二軒目の焼酎お湯割りを飲み過ぎ、 足元がふらつく・・・。 「あっ!すみません」 知らない車に手をかけてしまった。 「大丈夫ですか?」 車はタクシーだった。 ちょうどいいや・・・・ 「助かった・・・乗せてもらって  構いませんか?」 「どうぞ、どうぞ」 乗り込んで 「五反田駅まで」 自宅最寄りを言ってから 「いや・・・何処でもいいや・・・」 言い終わる前に眠ってた・・・。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加