時  計

7/10
前へ
/87ページ
次へ
 「なんだかユーザーが   減ってきてる・・・」 それは兆しだった。 打開策も打てないうちに スポンサー広告も逃げ始め、 おまけに社員もライバル社へ。 人なんてアッサリしたもんだ。 “ミスS女子大”は別の企業家へ 鞍替え、いや、二股されてたか、ハハ。 逃げた女を恨む間もなく 寝る間を惜しんで会社を閉じた。 なんとか最後の給料を 残って整理を手伝ってくれた 人に払って、マイナスは阻止。 子供のときによく父親に言われた、  「自分のしたことにケリを   つけれる男になれ」   と。 ここは踏ん張った・・・ 踏ん張ったよなあ、俺。 でも、アユカを傷つけたことには ひとつもケリを・・・ なんでまた、アユカのことを 思い出してるんだ、俺・・・ ああ・・・・シートが気持ちいい ・・・・眠い・・・・・・。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加