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泣き疲れたのか
後部座席は寝息に変わった。
恋に悩んで眠れぬ夜、
それが若さというものさ。
そして…若さは残忍に
失恋で眠れぬ夜も
教えてくれる。
でもね、忘れちゃいけない、
若いからまた恋は出来るんだ。
何度でも、思い切り
人を愛して涙を流そう!
いずれ年を重ねたときに
その涙が生きる糧になるのだから。
さあ、雨もあがった…
目覚めたら
眩しい星空の下を歩けばいい。
やがて来る恋のために
この傘は捨てておくよ。
ー 了 ー
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