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「ああ・・・助かった・・・」 ドアを閉じると彼女から白い息。 「北千住まで」 メーターをかけて発車した。 涙が零れるのを堪えるように ぎゅっと握る手には鍵、 彼の部屋の鍵。 もう “合わない鍵”。 鍵は別のモノに交換されていた。  
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