4/5
前へ
/87ページ
次へ
「自分のワンルームへ帰っても  余計寂しくなるだけなんだけど」 ポツリ洩らすと我慢が出来ず 涙が流れて眼を閉じた。 学生時代からの彼、 7cdd67eb-3a6f-49b4-881e-ae7a43b87d9a 東京へ転勤になった彼と 少しでも一緒にいたいから 仕事を変えて東京へ。 週末はいつも彼の部屋で過ごした。 いつか「これが毎日になる」 ・・・信じて疑わず 遠いわけでもない群馬の故郷に 3年も帰ることもせずに・・・。 懐かしい緑の山が甦ると 不思議な眠りがやってきた。 ・・・もうすぐ・・・ 部屋へ着くのに・・・ 独りの小さな寒い部屋に・・・。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加