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チャペルに移動した私たちに、望のお母様が、声をかけてくれた。
「梨花ちゃんよね、今日は来てくれてありがとう」
私もすかさず、立ち上がり挨拶をした。
「この度はおめでとうございます」
「ありがとう、もう何ヶ月?」
「6ヶ月なので、安定期ですよ」
そんな他愛のない会話の後、望の母は、私たちに感謝を口にしてくれた。
「梨花ちゃんがいたから、あの子はあれでやってこれたと思う。私よりあの子を支えて、受け入れてくれて、本当にありがとう」
そういう、望の母は涙ぐんでいた。
「そんな、私は親友としてただ、そばにいただけですよ。本当にのんちゃんと遼ちゃんのこの日をずっと、心待ちにしていました。のんちゃんと遼ちゃんを認めてくださって本当にありがとうございました」
私も半分泣きながら、お辞儀をした。
そして、ついに、新郎新婦入場の時が来た。
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