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神父さんの前に二人がならび、向かい合う。
「夫、遼。辛い時も健やかなる時も、互いを支え合い、生きていくことを誓いますか?」
「はい、誓います」
遼のしっかりとした、声が響く。
「妻、望あなたは、辛い時も健やかなる時も彼を愛し支え合うことを誓いますか?」
「はい、誓います」
二人は向かい合い、誓いの口づけをする。
私はまた、その美しさになみだしながら、隣にいる、智也との愛を心の中で、もう一度愛の誓いをたてた。
「智也、私を愛してくれてありがとう」
ライスシャワーで、二人を待ってる時に、つい私は口に出して言ってしまった。
いや、伝えたくなった。
「何だよ、急に」
「なんか、のんちゃんたちみてたらさ、伝えたくなったの」
そんな私の発言に、智也はバカにするかとおもったが、意外な返答が返ってきた。
「俺も本当は、そんな気分だった。こんな俺を支えてくれ、子供まで授けてくれてありがとう。俺、一生かけて梨花と子供守っていくから、これからもよろしくな」
「うん」
私は満面の笑みと、子供の声を智也に伝わるように答えた。
「それでは、新郎新婦のご登場です」
笑顔の二人に、みんなの祝福の声。
「おめでとう、のんちゃん、遼ちゃん」
「おめでとうございます」
私と智也は大きな声で、望と遼にいうと、二人は幸せそうな笑みを私たちに向けてくれた。
「ありがとう、梨花、智也くん」
「ありがとうな」
大切な親友の門出を祝えたことに、感謝の気持ちでいっぱいだ。
「智也、私たちものんちゃんと遼ちゃんに負けないくらい、幸せになろうね」
「当たり前だろ?一生、世界一幸せだって思える家族作っていこうぜ」
「そうだね」
いつだって、前向きで強気な愛する人。
自分らしく、ずっと、居られる家族を築き上げていこうね。
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