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私はパンを食べながら、弟の話を聞いた。
「マジで?どんな感じのやつ?」
「なんか、オフィスラブ的なやつだよ」
オフィスラブか、意外とやったことない。
時代ものか、異世界のストーリーや執事で私がお嬢様とか現実と離れたものばかり。
今回の奏くんも、 年下の小悪魔的な執事くん。
「オフィスかぁ、初体験だわ。いつから配信?」
「今日のお昼からだよ」
「ありがとう、さすが情報屋」
私は朝食を素早くたいらげると、祐太郎の横に五百円玉をおいて、洗面台に向かった。
「よっしゃ!」
大学生の弟には五百円玉でも喜んでくれる。
可愛い弟だ。
そして、私はいつも通り顔と歯を磨き、メイクをすると颯爽と家を出ていった。
「いってきまーす」
「はい、いってらっしゃい」
母に見送られ、いつものように出勤。
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