一章 世代交代

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私は耳にワイヤレスイヤフォンを付け、満員電車で立ちながらケータイを開くと、違う乙女ゲームのログインボーナスを貰っていくのが電車での使命。 このログインボーナスもどのキャラクターの声が、朝から聞けるか分からないドキドキ感。 そして、大切なアイテムと必ずラブ上げをしていく。 今、私がしている乙女ゲームは四つある。 これを全部同じことをしている間に、私の降りる駅に到着。 いつもと変わらない、満員電車も苦痛じゃなく、私には至福の時だ。 次の駅へのアナウンスが流れると、私は全てのアプリをすぐに閉じた。 何事もなかったことのように、会社まで歩いていく。
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