11人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなこともあるよなんて、分かったように思っていたけど…
本当の意味を今、初めて痛感している。
「お前、落ち込みすぎ、仕方ないけどな」
2階には奥まった所に自販機があって、ベンチがあり、俺が座って居ると、同じく残っていた高見が声を掛けてきた。
高見は同じ大学で連んでいたなので、お互いのアレやコレやを知っている仲だ。
「すまん…ちょっと、なかなか立ち直れない」
堪えているものが込み上げて涙声になる。
「本気で好きだったんだ。会社でこんな…情けないけど…」
「はあ、お前がこんなになるなんてな。いつもは恋愛事にはクールな対応なのに」
最初のコメントを投稿しよう!