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そんなこともあるよなんて、分かったように思っていたけど… 本当の意味を今、初めて痛感している。 「お前、落ち込みすぎ、仕方ないけどな」 2階には奥まった所に自販機があって、ベンチがあり、俺が座って居ると、同じく残っていた高見が声を掛けてきた。 高見は同じ大学で連んでいたなので、お互いのアレやコレやを知っている仲だ。 「すまん…ちょっと、なかなか立ち直れない」 堪えているものが込み上げて涙声になる。 「本気で好きだったんだ。会社でこんな…情けないけど…」 「はあ、お前がこんなになるなんてな。いつもは恋愛事にはクールな対応なのに」
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