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休み明け、挨拶も終わり、皆が少し落ち着き始めたころ、その噂が耳に届いた。 「橘さん、意中の彼とお正月過ごしたってっ!」 頭を殴られたような衝撃が来た。 「ずっと片思いだったらしいよ。だから東田さんが当番代わってあげたんだって」 「優しいよね。でもお正月代われるって、東田さん、予定なかったのかな?」 「え〜、まさか、でも、ないとしたら、東田さん、確か今年28とかじゃない」 「それは、ちょっと終わってるかも…寂しすぎるぅ」 話をしている2人は俺が居るのに気付かず、笑いながら去って行った。 意中の人が居たんだ… 想いが叶ったんだ…
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