終、柚子の木の下で
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子の刻 薄桃色の地に白い桜を咲かせた着物のコハルとお揃いの着物を着た柚宇姫が出掛けていく。 町のどこかに生じた瘴気を祓うために。 それが末法の世から続く、【桔梗一族】の勤めだった。 出掛けて行く後ろ姿を見て、桐也は「どうか無事で」と祈り続けた。 <了>
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