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─遠いところから、話し声が聞こえる。
「おい、あいつの《ガス》重度だぞ。」
「ほんとだ、自分で気づいてないのかしら。」
「あと一日くらいで《バクハツ》起こすんじゃないのか。」
「頼むから家にいてほしいわ。」
「ここじゃ《マキコミ》起こるかもだよな。」
こんなに批判を受けたのは久しぶりだ。でも言い返す気力さえなかった。
いつからこれほど溜まってしまったんだろう。電車の《ガス》は自分のものだったのかと冷静に理解した。
このままじゃほんとに《バクハツ》してしまうかもしれない。離れていくのは当たり前だ。
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