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島津義弘親子と7匹の猫達
島津義弘親子は猫と密接な関りがありました。
正確に言えば島津義弘と異国の地で戦死した久保(ひさやす)の2人と猫との関係です。
今回はそうした逸話についてお話ししたいと思います。
彼らは豊臣秀吉からの命令で朝鮮に行かなければなりませんでした。
当時の島津は九州での連戦での戦ののち豊臣秀吉に大敗し、領地も削られるという最悪な状態でした。
余りに貧乏なので朝鮮にわたる船さえ用意できず大遅刻ならぬ大遅参となりました。
戦いに備え義弘は時間を知るようにするために7匹の猫を連れていきました。
時間を知るには猫の目をみてその変化で時刻を推察したようです。
当時の逸話に暖炉を囲んで君臣の区別なくくつろぎ、結果一人も凍死者が出なかったとあります。
もしかしたら猫達も兵士たちに寄り添い文字通り生死を共にしていたのかもしれません。
その姿を想像するだけでも心が温まるとフウイは思うのでした。
朝鮮での戦いは壮絶で、精強島津軍の中でも戦闘ではなく病気で死ぬものが現れました。
そして、久保も病死しました。
そして猫達も7匹の内残ったものは2匹だったそうです。
息子の死を悲しみ思い出の猫たちのことを思ったのでしょうか。
帰国後、磯庭園という場所の一部に猫神神社を建立し7匹の猫たちは祀られているそうです。
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