これまでのあらすじ

1/1
68人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ

これまでのあらすじ

凶悪犯能力者(ゴースト)を狩る《死刑執行人(リーパー)》に納得できないものの、東雲探偵事務所に残ることに決めた深雪。 少しずつ《監獄都市》について知ってゆく深雪は、シロのかつての仲間。《ニーズヘッグ》というゴーストチームの竜ヶ崎亜希や鬼束銀賀、皆森静紅。そして悪ガキ三人組と知り合いになる。 そんなある日、深雪とシロはゴミ屑拾いのストリート=ダストの少年が《ディアブロ》というゴーストチームに虐められているのを助ける。それがきっかけで、鵜飼森命(うぐもり・みこと)と友達になるのだった。彼は植物を育てる事と、クッキーを作るのが得意な、気が弱いが明るい少年だった。 そんな中、東雲探偵事務所に新たな事件が持ち込まれる。それはあるゴーストチームのメンバー全員が失踪し、ゾンビになって夜な夜な暴れるというものだった。 事件を調べていくうち、ゾンビとなったチームにはピンクの蜂が関係しており、ある少年と関わりがあることが判明する。 鵜飼森命があやしいと思いつつ、友達を信じたい気持ちの間で揺れる深雪の前に、《ニーズヘッグ》の頭の竜ヶ崎亜希(りゅうがさき・あき)が現れ忠告する。鵜飼森命の周りでは、不自然なほど人が死ぬのだと。 真実を確かめようとたった独りで鵜飼森命の元を訪れた深雪は、命から自分が犯人であると告げられ、蜂毒を盛られてしまう。 毒で死にかけた深雪の前に現れたのは、もう一人の深雪。毒で倒れた深雪は、《ペルソナ》を使って変装した紅神狼だったのだ。 ゾンビ事件の黒幕が、友達だと思っていた命だと知り、激しい怒りを覚える深雪の右手の掌に、新たなアニムスが発現する。 深雪は新たなアニムスによって、鵜飼森命のアニムス《アガシオン》を消し去るのだった。 ところが罪を償って欲しいという深雪の願いもむなしく、人間に戻った鵜飼森命は「生きている意味が無い」と言って、ビル屋上からその身を投げ出してしまう。 鵜飼森命を助ける事もできず、騙し討ちのような方法で六道に命を救われた深雪は、強い敗北感の中、心から力が欲しいと願うのだった。 無力な自分を変える力を。そして、この《監獄都市》を変える力を。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!