想い 想い の 指定席

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営業なので、自然と共に行動することが多くなる。 最初は、あれ、花菜より身長低いのか…から、細い手首でドキリとしたり… 笹川さん、笹川さんと慕われ、頼られる自分が、(くすぐ)ったくも、嬉しい… そんな気持ちが膨らんできたころ 「あの…笹川さん、…笹川さんは彼女さんは居るんですか?」 営業が終わり、直帰予定の車内で、彼女が、必死な表情で聞いてきた。 「………………」 直ぐに答えれなかった。 以前の俺だったら、何の躊躇もなく答えれたはず。 「………ああ、俺は…」
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