1話

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鍛刀するだけなのに 何時間無駄にしたんだろうか。 「じゃあくりちゃんお願いね」 「あぁ…」 「妖精さんもお願いね?」 そう言うと妖精さんはコクコクとうなずく。 可愛い…( 「さて、お茶にしましょ。じじぃも待ってるだろうし。」 「ん、俺も手伝うぜ?」 嬉しいけどなんかしそう… 「ありがと、くりちゃんは休んでて。」 くりちゃんはコクとうなずいて部屋に戻っていった。 貞ちゃんやみっちゃんがいるからちょっと嬉しいのかな? 「じゃあ鶴さん、行こ?」 「おう!」 「ぅー痛い…」 私はまたやってしまった。 小さい頃からの恐怖 火傷( 「だから俺がやろうと言っただろ?君はいつもこうなるからなぁ」 お湯が大の苦手。 それはみんな知っている。 過去の話をしよう。 まだ私が4歳か5歳の時だ。 おばあちゃんの家に泊まりに行って、 お昼がラーメンだった。 いざ食べようとした時だった。 まだ小さかったから上手く食べれなくこぼした。 足全身火傷( この事件以来、火やお湯が苦手になり料理もできない人になってしまった。 「ほれ、ちゃんと冷やしとけ。指だから冷やせばなんとかなるだろう。」 クゥ。 「とりあえず、じじぃのところに行かないと…」 すると鶴さんは「はぁ…」とため息をついた。 「君、その指で何ができる。またこぼしたりしたら指だけじゃすまないぞ?」 「うー。」 「まったく。俺が持っていくさ。今は冷やしとけ。」 「ふぁい…」 よしよしと頭を撫でて去っていった鶴さん。 さすが伊達組のお爺さんだ( 「おい、三日月ー茶を持ってきたぞー」 「む。主ではないのか?」 「悪いか?主は火傷だ…」 「あなや…」 「ふぇっくしゅ!」 あー絶対鶴さん言ったな…w
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