2話

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父上様に手紙を渡し、母上様に届けている間 私は暇で仕方なかった。 ガラッ そんな音にハッとしてその方を見ると、私は不機嫌になった。 「ほぅ、此処におったか。」 「こら、勝手に入んないでって…」 「はて?ダメか?」 こやつ… 「当たり前でしょ⁉︎」 「はっはっ、すまんすまん。」 ムカつく… 「どうせ貴方の事だから、何か話があるんでしょう。」 だいたい三日月から動くときは話があるとき。 「ふむ。あの黒い鶴は何故あんなに普通なんだ?」 「どうゆうこと?さっき話したじゃない。別にブラック産ではないって…」 するとじじぃは私の前に座り言った。 「元々は白いんじゃないか?」 「‼︎」 「何故あんな風になったか気になっての。」 何もいえなかった。 まだ早いような気がして。 誰も信じてくれなくて。 信じてくれたのは… 私は無意識に後ろを見ていた。 「…もう、誰もいないか…」 もういないんだ。 「…?それは確かぴーしーとゆうやつか?」 「そ、そうだけど。」 「隠し事はならんぞ。」 … やっぱり私はこの人が嫌い。 「まだはっきりとは言えません。ですが、父上様が黒くなった話は明日広間で話してあげます。」 「あい分かった。皆に伝えておこう。」 そう出て行った彼を見て肩の力が抜けたのが分かる。 「はぁ…そっか…いなかったわ。」 もう信じてくれる人なんて… 「君!今日も驚きを…って…」 「…どうしたの?」 「…こっちのセリフだ。何故泣いている。」 「鶴…」 「おいおい君らしくないぜ?俺らの部屋でも行くか…」 鶴は信じてくれるのだろうか… あの残酷な話を。
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