1話

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彼は言った。 お嬢が心配だ。と 彼女は言った。 「私は強くなりたい」 そんなやり取りを思い出した。 私は審神者になってまだ2年くらい。 あの人から離れたと同時に審神者になると決意した。 今日も任務を果たすため、今から鍛刀をしようとしていた。 今日の近侍は… 「くりちゃん、鍛刀任務があるから行こ?」 「…興味ない…が、まぁあんたが言うなら…」 と、少しツンとしている大倶利伽羅である。 うちのくりちゃんは極済み。 一緒に鍛刀室に行こうと歩いていると初期刀に声を掛けられた。 「主、手伝うことはないか?ないならいいんだが…」 彼は山姥切国広。 彼を初期刀にした。 「今のところは特にないかな。また何かあったら呼ぶ!」 「わかった…」 そんな事を言って私はまた歩いた。 「主よ、今日も寒いから暖めてはくれないか?」 と、どっかの天下五剣。 「じじぃか…今から鍛刀行くから無理」 「はっはっは、相変わらずつれないな。」 当たり前だ。こう見えて私は… 「…おい、行くぞ。早く済ませたい。」 途中くりちゃんが呆れたかのようにため息をついて言った。 「ごめんくりちゃん。すぐ行くから先行ってて?」 そう言うとくりちゃんは「わかった」とだけ言って先へ進んだ。 「じじぃ、寒いならこたつに入ってあったまってな、後でお茶いれるから。」 「ほう、それではそうしよう。」 何や、私は介護でもしてるんか。 私はすぐにくりちゃんの後を追った。 そんな忙しい一日。
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