PTSD

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PTSD

トラウマってやつは、気づかないうちに刻み込まれていて、気づいたときには自分で自分を傷つけている。 どうやったって忘れられなくて、忘れていたのに、と、蘇るたび思い知る。 誰が悪いかなんて、決まってる。 PTSDになるほど自分を傷つけた相手だ。 ソレが例え死んでこの世から消え去ったって、ココロの傷はふさがらない。 ずっとずっとずっと血をだらだらと流し続けながら、気づかないフリして生きていかなきゃいけないのは、いつだって被害者なんだ。 殺したいと思ったって、それでソレが贖罪ぶってラクになるのは許し難い。 でもソレが生きてこの世のどこかに存在していると思うだけで殺したくなる。 苦しくて苦しくて、自分を傷つけて苦しみを紛らわせて。 それでも生きなきゃいけない理由って何? どうして苦しみながら生きなきゃいけないの? せめて苦しみを紛らわせる術だけは奪わないでよ。 なのに止められる。自分を傷つけるな、なぁんて陳腐な言葉で止めるんだ。 偽善者どもめ。 全員まとめて生き地獄でのたうち回って死にたいと願いながら、苦痛に満ちた惨めで孤独な人生をできるだけ長く生きろ。 加害者ができることなんて、そんなことくらいしかないんだから。 ソレの苦しみなんて、被害者の苦痛の数パーセント、もしかしたら0.00000000001%程度しかないんだからな。 そんなこともわからずのうのうと生き続けやがって。 笑って暮らしやがって。 許さない。 そういう科白すら、嘲笑って平然としているのが加害者だ。 死すら生ぬるい。 地獄の苦しみを、アレらの生のすべてに満遍なく敷き詰めたい。 爪先を進めるだけで死ぬほどの痛みを感じながら生きろ。 苦しんで生きろ。 できるだけ長生きしろ。 苦痛と孤独と惨めさに満ちた長い人生を、生まれたことを後悔しながら長生きして、ひとりぼっちで生まれたことすら後悔しながら長生きしろ。 これは呪詛だ。 許すわけなど、ない。
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