コンビニ店員の恨み

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コンビニ店員をしている吉田真一は冬の寒さにやっと起きる日々になり「歳かな」と何でも年齢のせいにするようになった27歳だ。 今日もコンビニの出勤なので仕方なく起きるしかなかった。 8時半からの出勤なのでその時間はある程度お客も落ち着いているので自分のやりたいことができる時間になっていた。 今日の吉田以外の出勤は、店長と田中さんとの三人だった。 田中さんがいるのでレジを主にやってくれるので凄く助かった。 もう一人店長は、バックルームに籠ってレジが混んできたときに来るだけだった。 吉田真一は、自分の仕事をしているときに店長にバックルームへ呼ばれる。何だと思いながらすぐに向かった。 すると、店長が「吉田君。お願いがあるのよ。聞いてくれるかい?」と言ってきたので嫌だとは言えずに「何ですか?」と聞くと店長が待ってました見たいな顔で「今度さ、この市の近辺でこのコンビニが主催している接客の大会があって本部から一人出せって言われてそれで吉田君お願いします。」と言ってきた。 吉田は嫌だったので「なんで俺なんですか?他の人の方がいんでいですか?」と言うと店長は「いや、やはりここは吉田君でしょってオーナーも言ってたからさ!お願いしますよ。先生?」と媚を売る感じで言われ吉田は「分かりました。」と返事をした。 一週間後に大会が行われて15人の中で3位と以外に上の方で驚いた。吉田も少し自信がついた。その点ではありがたかった。 出勤すると他のバイトの人たちからも祝福された。 吉田は出て良かったと少しおもえた。 その日、店長が遅れて出勤して吉田に「おめでとう。見事だったよ。」長い白い高そうなマフラーをして現れた。 店長も見に来ていたのだった。 吉田がその日仕事が終ると店長に呼ばれていくと店長が「吉田君これ」と大会の償金が渡された。吉田は「ありがとうございます。」と一応お礼を言う。 家に帰る途中臨時収入と思いワクワクしながら封筒を開けると中には千円しかはいっていなくて小さな大会だと思いしょうがないと思った。 数日がたち、買い物していると接客の大会で一緒だった4位の人とバッタリ会うとその人が「こないだはおめでとう!償金もらった?」「もらいました。まぁ、やはり少なかったけどね。千円って」と言うと「え?千円俺でさえ五千円だったけど!」と言われた。 吉田は騙されたと思った。 それと同時に店長か首に巻いていたあの白いマフラーも思い出した。 後日、吉田は店長に「店長!あのときの償金って本当に千円だったのですか?」と聞くと突然聞かれたので「実は、オーナーにもやらないといけなくてね!ごめんね。」と言われた。 吉田は、多分嘘なのは分かったが「そうですか。」と少し怒りの声で返事をした。 そして、その数分後店長が「吉田君!オーナーからで給料アップだって。」と言うとバックルームに戻った。 吉田は「よし!」と少しガッツポーズをした。 償金が少なくても給料アップなら良かったと思った。
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