黒いナニカ

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黒いナニカ

黒々とした、煙のような液体のような、定型を持たないナニカが絶えず変化しながら、戦っていた。 刃物のようななにかを持っているような黒いナニカが、小さい黒いナニカを切り裂き、それを取り込み大きくなる。 同時に刃物を持っていたナニカは、ナニカから放たれた矢に撃たれ、散り散りになったナニカを小さなナニカが掠め取っていく。 それらは何か言葉のようなもので話しているようで、話していないようにも感じる。 そしてそれらは私が起きるまで常に戦っていた。
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